日本語訳 「住みやすい」ベトナム――なぜ誰もが去りたがるのか?

社会主義のベトナムは、安定していて安全で、暮らしやすい国だとしばしば描かれる。ところが近年、ますます明確になってきた矛盾がある。国外へ出ていく波は、貧しい人々だけのものではなく、富裕層、優秀な人材、高学歴の若者、さらには国内で良い生活条件をすでに手にしている人々にまで及んでいるのだ。

富裕層は、資産を守り、透明性の高い法制度のもとで暮らし、質の高い教育や医療にアクセスするために、先進国での定住を目指す。優秀な人材が去るのは、創造性を発揮できる空間が限られ、昇進の機会が能力以外の多くの要因に縛られているからだ。若者は個人の自由への渇望と、自分たちの声に価値がある社会で生きたいという願いを携えて旅立つ。貧しい人々でさえ、海外で生計を立てるためなら安全を犠牲にすることをいとわない。国内の収入だけでは、安定した将来を保証できないからである。

出国が多くの階層に共通する選択となったとき、問題はもはや「誰が出ていくのか」ではなく、「なぜ彼らは出ていかなければならないのか」に移る。原因は愛国心の不足ではなく、生活環境、成長の機会、そして未来への信頼にあるのではないか。もし本当に住みやすい国であるなら、故郷を離れることがこれほど広く共有された夢になるだろうか。

Thu Phuong – Thoibao.de